今回はリトープスについてご紹介します。
リトープスは見た目が石に似ており、その見た目から「生きた宝石」とも呼ばれています。
1対になった肉厚な葉、独特な外観を持つ多肉植物です。
リトープスはユニークな見た目のため多肉植物の中でも人気が高く、愛好家に親しまれています。
リトープスとは?
リトープスは脱皮を繰り返しながら成長する植物です。
葉の上部には様々な模様の入った窓があります。
同じ品種でも、色味や模様の入り方は違いますので観賞用として好まれています。
忙しい方用まとめ
- 多様な色や模様があり、その色の変化は成長に従って非常に豊富
- 難易度が少し高い
- 夏のお世話は慎重に!
- 冬型なので寒さ・乾燥には強い、多湿は苦手
リトープスの魅力
リトープスの魅力は何と言っても様々な見た目が出回っているという点です。
赤、黄色、緑などカラフルな色合いと多様な模様はコレクターから人気があります。
リトープスの原産地
南アフリカ原産ナミビア等を中心に自生する多肉植物です。
多くは砂漠で石に擬態して自生しています。
砂漠は昼夜の気温差が厳しく、カラッとしています。
対し日本の夏は夜も気温が高く、湿度が高いため気候の差から栽培難易度が少し高くなります。
リトープスは夏の多湿に耐えられず
突然溶けることが多いので、
お別れも突然で驚く……とよく耳にしますね
リトープスの種類
今回は有名な品種を4種類づつ紹介します。
- 「日輪玉(にちりんぎょく)」
リトープスの中でも、栽培しやすく増えやすい人気の高い普及種です。
日輪玉はその名に恥じない大型に育つ個体と言え、5~7cm程度の大きさに育ちます。
花も太陽の様な黄色の花を咲かせますよ。
- 「李夫人(りふじん)」
リトープスの中でも育てやすい品種です。
お値段も500円程度で購入できますので、手が出しやすいこともポイントです。 名前に反し、控えめな白い花を咲かせます。
- 「レッドオリーブ(別名:紅オリーブ玉)」
鮮やかな深紅色に見た目が人気のリトープスです。
まるで木の実が熟れているような美しい見た目をしています。
レッドオリーブに似た品種に紅大内玉(べにおおうちぎょく)がありますが、レッドオリーブよりも成長が速いため、そちらも人気です。
- 「紫勲(しくん)」
古くから愛されてきた有名な品種です。
花は黄色の花を咲かせます。
紫勲はさまざまなタイプがあり、見分けが難しいとも言われますが、それだけ昔から交配がされてきた証拠と言えます。
リトープスのお世話の仕方
リトープスの生育期は「冬型」です。
リトープスは秋に花を咲かせ、来年の梅雨までをめどに脱皮をし新しい新芽を出します。
年に1回の脱皮を繰り返し大きくなる面白い植物です。
リトープスは多肉植物の中でも植え替えをあまり必要としない品種です。
植え替えは1~3年程度で大丈夫です!
花が咲いた後の10月から11月、
寒さが本格的になる前に植え替えてあげてくださいね
お水やり
リトープスは他の多肉植物とは違い少し特殊な植物です。
特に脱皮前はシワが寄っているからと水やりを多めにしてしまうと、二重脱皮という現象が起きてしまいます。
1度目の脱皮後、間を置かずに2度目の脱皮が始まってしまうため、株が小さくなってしまいます。
それに加えて、夏はちょっとだけ気を引き締めてお世話をしてあげてくださいね。
夏場は断水する、という育て方が本などで掲載されていますが外で栽培する場合は断水してしまうと秋にとけてしまう可能性があります。
リトープスの根っこはしばらく乾燥させてしまうと根っこが木のように固くなってしまい、水を吸うことができなくなってしまいます。
夏場も保水程度の水をあげることがポイントです。
朝に水をあげてしまうと昼間の気温上昇で鉢の中が蒸されてしまい、とける原因となります。
日の落ちた夕方に底面給水でお水やりをしましょう。
リトープスは蒸れに弱いため
年中風通しの良い場所に
置いてあげることもポイントです!
日当たり
リトープスは日光を好む植物です。
夏以外は日当たりの良い場所で管理すると元気に育ちますよ。
夏は直射日光に当てず遮光ネットなどを用いてとけにくくしてあげてくださいね。
まとめ
今回はリトープスについて紹介しました。
リトープスは他の多肉植物とは違い、少し変わった成長過程を見せてくれるユニークな植物です。
大きさも小ぶりなものが多いためよく日の当たる窓辺のインテリアとして楽しむ方も多いですよ。
ぜひ、ちょっと変わった植物に挑戦してみたいかも!という方は挑戦してみてくださいね。