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初心者さん向け 多肉植物

「春秋型」?「夏型」?「冬型」?多肉植物の生育期ごとのお世話の違い

ロゼッタ状や透明の葉が美しい多肉植物。
実は品種ごとに生育期というものがあり、育て方にも生育期ごとのコツがあるのはご存知でしょうか?

今回は多肉植物の生育期ごとの育て方をご紹介します。

知っていると育てている植物の状態を知ることができ、お世話がしやすくなりますよ。

ぜひ育てる際や今育てている多肉植物の参考にしてみてくださいね。

忙しい方まとめ

  1. 「春秋型」
    • 生育期 春秋(4月~6月、9月~10月)
    • 休眠期 冬夏(12月~3月、7月~8月)
    • 葉ざし・植え替え・さし木等 適正期 春秋(4月~6月、9月~10月)
    • 水やり 春=秋(多め) 夏(少なめ・ほとんどあげない) 冬(ほとんどあげない)
  2. 「夏型」
    • 生育期 夏(5月~9月)
    • 休眠期 冬(1月~3月、11月~12月)
    • 葉ざし・植え替え・さし木等 適正期 春秋(4月~6月)
    • 水やり 春=秋(多め) 夏(普通) 冬(ほとんどあげない)
  3. 「冬型」
    • 生育期 冬(1月~5月、11~12月)
    • 休眠期 夏(6月~9月)
    • 葉ざし・植え替え・さし木等 適正期 春秋(3月~6月、10~11月)
    • 水やり 春=秋(多め) 夏(ほとんどあげない) 冬(少なめ)

生育期ごとのお世話

生育期とは

多肉植物の生育期と休眠期

多肉植物には良く育つ「生育期」と、育つのがゆるやかになる「休眠期」が存在します。

生育期・休眠期

季節ごとに分かれる生育型

育成期パターン3

生育期は品種ごとに違い、生育期は季節ごとに下記の3つにわけられます。

  • 春と秋に良く育つ春秋型
  • 夏に良く育つ夏型
  • 良く育つ冬型

この生育期の違いにより多肉植物の育て方が変わります。

多肉植物を購入した際には、名前からその品種の生育期を調べてみてくださいね。

育てやすくなりオススメですよ。

生育期のお世話

生育期は多肉植物が良く育つ期間です。
この時期に上手にお世話することができると株が強くなり、越冬に向けて準備できます。

上手にお世話してたくさん楽しみましょう!

生育期は作業するのにピッタリな時期

生育期説明画像

生育期には、たっぷりと水をあげることはもちろんですが、

  • 植え替え
  • 株分け、さし木、葉ざし
  • 種まき

上記のような株に大きなダメージ与えるものや変化を及ぼす作業はこの時期に行うと、良く育つため立ち直りや育ちがはやくなります。

植え替えは年1~2回程度が目安ですが無理に植え替えせず様子を見ながら行いましょう。

弱ってしまい夏の湿気や冬の寒さに耐えられなくなってしまう可能性があります。

生育期は肥料も忘れずに!

生育期は水だけでなく肥料もあげましょう。

葉が肉厚で、しまりのある姿に育ちますよ!

多肉植物は他の植物よりも肥料を必要としませんが、固形の場合は月に1回、液肥の場合は週に1回を目安にあげてくださいね。

水やりの仕方はこちらの記事で紹介しています!

失敗したくない方必見!

「春秋型」お世話の仕方

人気の高いエケベリアやハオルシアの多くは「春秋型」です。

寄せ植えなどで徒長してしまったものは生育期に整えてあげましょう。

  • 生育適温 10~25℃
  • 生育期 春秋(4月~6月、9月~10月)
  • 休眠期 冬夏(12月~3月、7月~8月)
春秋型特徴画像

春は夜の冷え込みがまだ厳しい時期ですので、日中は外へ出し夜は室内で管理するようにしましょう。

生育期のお水やりは鉢底から水が流れるまでたっぷりと行います

夏は直射日光によって葉焼けする場合がありますので品種によっては半日陰で管理しましょう。
日本の夏は蒸れますので風通しの良い場所に置くと溶ける心配が減ります!

これは生育期のパターンに関係なく言えることですが、夏にさし木を行うと湿気から腐る場合があります

生育期に行うと失敗が少なくなりオススメです!

春秋型お世話説明

お水やりは1カ月に1~2回程度、鉢の3/1程度が濡れる程度にしましょう。

冬に向けてだんだんと生育が緩慢になってきますのでそれに合わせて水やりも減らします。
冬は断水、または月に1~2回程度にします。

暖房のきいている室内で育てていると休眠しない場合があります。
休眠しなくても問題ありませんので乾燥しやすい室内で枯れないよう葉っぱの様子を見ながら管理します。

POINT

春と秋は絶好の生育期!同じように管理しましょう!

うららか

お水をあげたくなりますが、夏と冬はあげすぎないように注意です!

「夏型」お世話の仕方

アロエやアガベ、チランジアの多くは「夏型」です。 主に夏が生育期ですが春と秋もゆるやかに育ちます。

  • 生育適温 20~35℃
  • 生育期 夏(5月~9月)
  • 休眠期 冬(1月~3月、11月~12月)
夏型特徴

冬は寒さが苦手なため休眠状態になります。
根から水を吸いづらくなり、種類によっては葉っぱがすべて落ち枯れてしまったような姿になるものもありますが、暖かくなればまた何事もなかったかのように葉っぱが生えてきますので安心してくださいね。
春から秋にかけてよく成長するためしっかりと水やりをし日にも当ててあげましょう。

肥料は5~7月にあげるとよく成長してくれます。

植え替えは暑さが厳しくなる前の4~6月の間に行いましょう。

夏型のお世話


春と秋はお水やりを1週間に1回程度、鉢の3/1程度が濡れる程度にしましょう。
ただし秋はだんだんと寒くなり生育も鈍くなりはじめますので、少しずつ量と間隔を減らします。


夏型だからといって水をたくさんあげすぎると夏はとくに蒸れますので根腐れの原因となります。
快晴が続く場合は3日に1回、暑さに弱い品種は1週間に1回程度の水やりにします。


肌寒くなってきたら室内に入れて管理することがオススメです。
品種によっては戸外でも問題なく越冬できるものもあります。
置き場所に困るようでしたら品種の寒耐性について調べてみてくださいね。

「冬型」お世話の仕方

リトープスやアエオニウムの多くは冬型です。山地や高原など冷涼な土地が原産なものも多く、日本のじめっとした暑さは苦手です。

  • 生育適温 5~20℃
  • 生育期 冬(1月~5月、11~12月)
  • 休眠期 夏(6月~9月)
冬型の特徴

冬型の多肉植物は冬~春にかけて生育します。
さし木や葉ざし、植え替えなどもこの時期に行いましょう。


冬型といっても日本の厳しい寒さは苦手なため5℃以下を下回ると枯れてしまう品種もあります。
雪や霜などに当ててしまうと溶けてしまうものもありますので厳しい寒さが続く場合は室内の窓際などに移動させてあげてくださいね。
また寒さで少し生育が鈍くなりますので水やりは少なめにしてあげると越冬しやすくなります。

冬型お世話

春と秋は気しい寒さの冬よりも生育がよくなります。
そのため冬よりも多めにたっぷりと水やりをしてあげましょう。


冬型の多肉植物にとって夏が一番の踏ん張りどころです!
夏に水やりをしてしまうと腐ってしまうことが多いため、特に気にかけて水やりをしてあげてくださいね。


水やりの仕方は葉っぱや土の表面が湿る程度の水を霧吹きなどで夕方に少量あげる方法がオススメです。
朝にあげてしまうと気温の上昇に伴い株が蒸れてしまいサウナのような状況になってしまう場合があり株を痛める原因となりますのでできれば夕方以降に水やりをするのがポイントです!
夏の間に水やりを少量でも行っていると根が固まらず秋に水を吸いやすくなり生育が良くなりますよ。

まとめ

多肉植物画像

今回は多肉植物の「春秋型」「夏型」「冬型」についてご紹介しました。

多肉植物と一口に言っても品種によって水のあげ方、日光の当て方や増やし方、環境によっても変化する物ですので、1つ1つ特徴があり育ててみると「あれ……?聞いていた情報とちょっと違うぞ?」となることも多々あります!
毎日が発見と驚きです。
最初はなかなか育たないな、と心配していても1年たつと環境に順応したのか何事もなかったように突然 成長しはじめたりと本当に植物を育てることはおもしろいです!


ぜひ色んな性格を持つ多肉植物と出会ってみてくださいね!
少しでもお力になれますと幸いです!

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