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初心者さん向け 多肉植物

初心者さんが知っておきたい多肉植物の増やし方3個

葉っぱが肉厚でぷっくりと可愛らしい多肉植物。 可愛い見た目に反し、繁殖力が強く簡単に増やせることはご存知でしょうか?

そこで今回は、3つの多肉植物の増やし方についてご紹介します。

初心者さんでも簡単にできますので増やす際の参考になれましたら幸いです。

忙しい方向けまとめ

  • 一番簡単「葉ざし」
    • 葉から根が出たら土に植えてやり枯れないように管理。
  • 茎から増やす「さし木」
    • 仕立て直しもかねて行う。茎から根が出るため発根したら水やり。
  • 植え替えの際にも行える「株分け」
    • 植え替えのついでに行う。根がすでにはえているため失敗が少ない。

多肉植物の増やし方3つ

一番簡単「葉ざし」

実は多肉植物はぷっくりと可愛い葉っぱの中に水や養分を貯めています。

ですので品種によっては葉っぱ一枚からクローンの様に同じ個体が増えます

うららか

購入した際に運んだら葉っぱが取れてしまった等、
実は多肉植物を増やす絶好のチャンスだったりします!
葉っぱは捨てずに取っておいてもいいかもしれませんね!

葉ざし画像

多肉植物から葉っぱを取る

葉っぱの付け根から子株が出るため、親株から葉っぱを取ります。

葉っぱを取る前に親株に水をあげず乾燥気味にしておくと葉っぱが簡単に取れやすくなりますよ。(約10日以上断水)

親株から葉っぱを取る際には引っ張るのではなく、横にスライドさせるようにすると気持ちよく取ることができます。
また、葉っぱを取る際に取りやすいものは葉ざしで増やしやすいものが多いです。

葉っぱ取り方画像

発根するまで土の上に置いておく

取った葉っぱを乾いた土の上に置いておきます。
土の上に置いておくと発根した際に根が伸びやすく傷つきにくくなるのでオススメです。

この時、発根するまでは水はあげないようにしてください
葉っぱが水分によって葉っぱが腐ってしまう場合があります。

うららか

乾燥してしまわないよう葉っぱは直射日光に当てず
発根するまでは日陰や半日陰で管理します!

葉ざし保管方法

発根したら根を土に植えつける

葉っぱの先から根が出てくるため土に植えつけます。
生えたばかりの根は取れやすいため、土にくぼみを作り上から土をかぶせてあげるようにすると根を傷つけにくいです。

発根後は水をあげてOKです
ですが根っこを隠している土が流れないよう最初は霧吹きなどで水をあげると水もあげすぎず管理が容易になります。

日光を好む品種のようでしたらしっかり日の光にも当ててあげましょう。
ある程度の大きさまで成長したら普通の株と同じ取り扱いで大丈夫です。

茎から増やす「さし木」

さし木は多肉植物を増やすだけでなく仕立て直しを兼ねて行うことができます

多肉植物は根詰まりや日照時間が短いと徒長という茎が長く伸びてしまう現象が起こります。
一度伸びてしまった茎は元に戻ることはありません。そのため仕立て直しを行います。

うららか

さし木でしたら簡単に増やすこともできるためぜひ徒長してしまった!
という場合は焦らずに増やすチャンスですので
さし木で仕立てなおしましょう!

さし木画像

茎の先端部分を土にさす1~1.5cmを残して切る

除菌したカッターやハサミで多肉植物の先端部分を茎を付けたまま切ります。

しっかり土にささるようにと、茎を長くし過ぎてしまうと乾燥しやすくなり発根する前に枯れてしまいますので必要以上に長くしないようにします。 (5cm程度あれば十分です。)

柔らかい茎をハサミで切ると切った場所の細胞がつぶれ病気になってしまう場合がありますので注意しましょう。

さし木カット説明

不要な葉っぱを取り除く

植えるのに茎の長さが足りない場合は葉っぱを取って調整します。
取った葉っぱは葉ざしで増やすことも可能ですのでぜひ増やしてみてくださいね。

さし木説明2

日陰において切り口を乾かす

さし穂(先ほどカットし整えたもの)を日陰に置き切り口を乾かします。

切り口をすぐに乾かしたい場合は熱したロウソクのロウを切り口につけるという方法もあります。
ロウを付けるとすぐに清潔な土にさすことが可能です。置いておくスペースがない場合は試してみてくださいね。

さし木管理方法説明

乾いた土にさし穂をさす

一週間程度たつと切り口が乾きますので、乾いた土にさし穂を植えます。

まだ発根していない場合は水をあげず直射日光の当たらない明るい日陰で2~3週間様子を見ましょう。

発根後は水をあげ、普通の株と同じように日当たりや水やりを管理します。

さし木説明3

植え替えの際にも行える「株分け」

多肉植物をしばらく育てていると、株が2つにわかれたり子株が増えて鉢がいっぱいになってしまったりします。

増えてしまったら別々に植えると株の形が崩れたりせずさらに増やす子もできてお得です。
品種に適応した植え替え時期で植えつけましょう。

株分け説明画像


鉢から株を出す

取り出す前に水やりをしてしまうと鉢から株が抜けづらくなってしまいます。
10日以上断水を行ってから植え替えることがオススメです。

株分け説明

枯れた下葉を取る

しわが寄ってしまったり、黄色くなっている葉っぱは取り除きます。

うららか

とくに春に植え替える場合は茎が見えるようになるまで
しっかりと取り除き夏に向けて株が蒸れないようにしてあげましょう!

さし木説明2

傷んだ根を取り除く

土のついた根を軽くたたくなどし丁寧にほぐします。
健康な根は白いため、のこりの黒ずんだ根のみを取り除きます

体温で根を傷つけてしまうため白い根はあまり触れずに取り除くと根の張りがよくなりますよ。

鉢に土を入れ植えつける

鉢に乾いた土を入れ根を広げるようにし植えつけます。
鉢は前回と同じ大きさまたは前回より大きいものを選ぶと良く育ちやすくなります。

株分け説明4

半日陰に置き管理

植え替えてからすぐに水はあげず4~5日後から水をあげはじめます。
その後は普通の株と同じように日当たりや水やりを管理します。

株分け説明5

まとめ

今回は「葉ざし」「さし木」「株分け」を紹介しました。
最後に上記3つの共通する上手に増やすポイントをお伝えします。

  1. 清潔な新しい土を使う
  2. 品種の成長期に行う
  3. 梅雨時期は湿度が高いため行わない
  4. 根が発根するまで水やりはガマン!
  5. カットしたら乾くまで待つ

多肉植物は初心者さんでも株を増やしやすい植物です。

私もはじめて増やした時の嬉しさは今でも忘れません。

小さいのにしっかりロゼッタ状の形をしているのがいじらしくてとても可愛らしいですよ。
お迎えしたらぜひご自身の手で増やしてみてくださいね!

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