皆さんは梅雨の時期になると観葉植物の側などで頻繁に見かけるようになる小さなハエの名前はご存知でしょうか。
通年見かけることができますが、特に湿度と気温の高くなってくる時期には大量発生します。
今回は私が室内で育てている植物にキノコバエの幼虫が発生してしまったので、その際の様子と駆除の内容をまとめました。
※実際の虫の写真等は掲載しておりません。
キノコバエはどうして増えたのか
キノコバエの発生原因
まずは、どこからキノコバエの成虫がどこからやってきて、増えてしまったのかを記載します。
- ホームセンターで購入した観葉植物(有機物の土を使用)に付いてきてしまった
梅雨入りの少し前に有機物の土を使用した観葉植物を購入しました。
※キノコバエは有機物を栄養とします。
帰宅後、植え替えの際に根元から数匹小さなハエが出てきたのですがあまり気にしていませんでいた。
今思えばこの瞬間に殺虫スプレーでもなんでもハエに向かって吹きかければ良かった……と後悔しています……。
- 湿り気の多い土に産卵・繁殖
私が育てている植物のほとんどは多肉植物です。
そのため土は乾燥しやすいものが多く普段なら湿り気のある土を好むキノコバエが繫殖する事はありません。
しかし、今年は多肉植物の実生(種から育てること)にチャレンジしていたため、例年通りであればないはずの湿り気の多い土が常に用意された状態になってしまいました。
幼虫を繁殖させたい成虫にとってはウハウハです……。
繫殖に気づいたキッカケ
今回、私はキノコバエが成虫になる前段階の幼虫の段階で気づくことができました。
キノコバエは繫殖能力が高く1度の産卵で数100もの卵を産みます。
もし気づかずに全ての幼虫が無事に成虫になっていたら、と想像するとゾッとします……。
幼虫に気づいたキッカケは種から育てていた多肉植物の苗が小さいものから徐々に姿を消していることでした。
ある日、元気のない株が心配になり苗の葉っぱを触ったらそのまま葉っぱはとれてしまい株がバラバラになってしまいました。
そして取れてしまった葉っぱの先端にある生物がいることに気づきました。
半透明の紐のような見た目の生物……そう、キノコバエの幼虫です。いわゆるウジ虫です。
小さな株が姿を消していた理由はキノコバエの幼虫が食べていたから、だったのです。
キノコバエの幼虫が小さな苗を食べることを知らなかったため衝撃でしたし、ショックでした。
……話がそれてしまうのですが、皆さんは苦手な虫はいますか?
私は中でもウジ虫が大の苦手です……。
※ウジ虫が好きな方が見ていたらごめんなさい!
小学生の頃に学校の授業の一環で近所のゴミ拾いをした際の話なのですが、中身の入った蓋の空いている缶詰が捨てられており、拾ったら中でウジ虫が大量に繁殖していました。
その時の光景があまりにもショックすぎて、軽くトラウマになってしまいその時からウジ虫がGブリよりも超絶苦手です……。
ですので、それが目の前にいてしかも愛しの多肉植物を食い荒らしているという状況になれば頭の中には撲滅の文字しか浮かびませんでした。
影すら残さず撲滅するのだ……。
キノコバエの駆除方法
実はキノコバエが増える前に購入した植物にハダニがついていたことがあり、ハダニパニックが起きていました。
そのためキノコバエ専用ではありませんが他のスプレータイプの薬剤を使用済でした。
ですが、ハダニは落ち着いたものキノコバエの成虫は株元に隠れる上、幼虫は地中に潜んでいるため葉先に噴射するスプレータイプの薬剤では繁殖は防げませんでした。
よって今回は他の薬剤を用意し、撲滅していこうと思います。
ハダニの際に使用した薬剤↓
使用する薬剤
ネットで調べたところ薬剤を使用しない駆除方法も掲載していました。
しかし、キノコバエは1年中見られる虫のため被害が起きるたびに対応をするのは難しいように感じました。
そのため、今回は繁殖を定期的に防ぐことができる薬剤での方法を取ることします。
キノコバエの幼虫は地中に潜んでいるいため今回は水に溶かして使用する「ダントツ水溶液」を用います。
使用した際の詳細
今回は2000倍希釈での使用です。
1度で使い切れる量の2Lの水に1gの薬剤を溶かします。
間違えて薬剤を多めにしてしまうと、育てている植物まで枯れてしまう可能性がありますのでしっかり重さを計測します。
※不安過ぎて何回も電卓で計算しました。
1g程度の量ですが水にはしっかり色が付きました。
誤ってお子さんなどが飲まないよう手の届かないところで管理するか、残さず最後まで使い切るといいかもしれませんね。
使用後の様子
あらめの土の中の隙間に成虫が4,5匹ほど隠れていましたが、薬剤をかけると慌てて出てきました。
そのまま逃げられてしまうかも、と思ったのも束の間、遠くに飛べずに3分ほど経つと動かなくなりました。
すごい!と思う一方でもし仮に飲んでしまったら……と想像すると怖く感じました。
誤飲しないように管理には細心の注意を払わなければいけないですね。
幼虫に関しては表面でうごめいていたものが一掃されていました。
地中でも同じことが起きているかと思います。
後は育てていた多肉植物がこのまま何事もなく大きく育ってくれることを願うばかりです。
まとめ
- キノコバエの幼虫にはスプレータイプの薬剤では効果が薄いため、土に浸透する水に溶かすタイプがオススメ
- 薬剤の管理には注意を払う
- 使用は1カ月に1回のみ
- 植物を購入した際には薬剤を使って様子見
キノコバエの成虫は小さく
網戸をすり抜ける場合もありますので、
ご注意をー!!
今回、使用した薬剤「ダントツ水溶液」↓